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2024年度 佐渡田んぼアートのデザインを担当しました
佐渡田んぼアートとは?
朱鷺と暮らす郷づくり推進協議会(事務局:佐渡市農業政策課)が、朱鷺認証米のPRを目的に、「朱鷺と暮らす郷田んぼアート」を毎年実施されています。
デザインはその年に縁のあった団体(学校など)が作成していますが、本年度は佐渡で定期的に実習を行っている本校に依頼をいただきました。
本校の環境創生農学科の2年生が案を出し合い、講師が原案を制作、その後イラストレーターで描き起こしました。
テーマは共生
描いたものは左から
・トビシマカンゾウ
・トキ
・サドガエル
・サドマイマイカブリ
・鬼太鼓 です。
本校は環境と生き物を勉強する学校であるため、本校らしさ(種の特徴)にこだわりました。
サドマイマイカブリは、島民の方はご存じないかもしれませんが、昆虫愛好者からするとかなり有名な昆虫で、サドマイマイカブリのために佐渡に訪れる愛好家の方がいるほどです。本校の昆虫好きの学生もあこがれの存在です。また、稲を植えやすいよう、触角や足の一部を省略しました。
サドガエルは、世界中で佐渡にしかすんでいない貴重な「固有種」です。下半身が黄色というのが識別ポイントのため、しっかり表現しました。
また実習で鬼太鼓の体験や見学、生き物の確認や食文化を学んでいますので、縁の深いものを描いています。太鼓を叩く人間と生き物たちが「共生」という文字を見つめていますがこれはテーマの「共生」をみんなで目指していこうという想いを込めました。
2024年5月11日に田植えが行われました!
2024年8月17日 環境創生農学科の2年生が見学!
2024年8月17日、2回目の世界農業遺産実地研修にて、田んぼアートを見学しました。見頃は7月中旬のため、少し生育にバラツキがありましたが、無事に成長しており見ごたえがありました。
田んぼの持ち主であり、昨年度当校に田んぼアートのデザインを依頼していただいた齋藤農園の齋藤様からも、田んぼアートや「朱鷺と暮らす郷づくり」認証制度についての解説をしていただきました。
現在、佐渡でも農家の後継者不足や認証制度の持続的な継続などの課題があるそうです。この田んぼアートが世界中に発信されることで、一人でも多く佐渡や農業について理解が進むと嬉しいとお話してくださいました。
本年は佐渡金山が世界文化遺産に登録され、ますますもり上がりをみせる佐渡ですが、佐渡の自然や文化が多くの人に正しく伝わり、次の世代に伝えていきたいと感じました。
田んぼアートは毎年行われる予定ですので、ぜひ来年も佐渡へ足を運んでみて下さいね!
おまけ
他に描いたイラストたち